大都会おかやまMAGAZINE

愛おしくもある岡山藩主(岡山経済新聞・編集後記)

コロナ禍になってもうすぐ2年。何って言葉にするのは難しいけど、どこか気分が優れない日が続く。一人で過ごすのは嫌いじゃないけど、一人で過ごすなら何かに没入できる瞬間が好きだ。美術館は以前から好きな場所。こんな時期だからこそ、美術館で過ごす時間を楽しみたい。

林原美術館

取材させていただいた林原美術館は岡山藩主・池田家の所蔵点数が桁外れ。今回の展示も全て自前でできてしまう。どうしても堅苦しくなってしまうところ、「遊び」というキーワードで企画を考えてしまう点に震える。

ギャラリートークをおすすめ

目から鱗が落ちるストーリーがたくさんある。ギャラリートーク(毎週土曜14時)で学芸員さんの話を聞くことをおすすめする。蹴鞠(けまり)は貴族の遊びだと思っていたのは私だけではないはず。蹴鞠道(しゅうきくどう)といって、華道や茶道と同じ極める道としてあったらしいのです。お作法や精神性なども雅だったということでしょうね。縁遠くて想像が追いつていません。

お城の中で

江戸時代、お城の中で和歌をよむ。それだけじゃなくて、その短冊や和歌帳のようなものに使う綺麗な紙を集めてみたり、絵を添えてみたり、庶民の知らない営みがあったのですね。あれ?最近の私も家にこもってネットサーフィンして海外旅行の気分を味わったり、手作りで何か作ってみようと挑戦したり、たしなんでいるのかしらと錯覚に陥る。

今回の企画展から、遊びの中に見える池田家の営みが垣間見える。何かその人間らしさのようなものに一瞬近づいたようで、愛おしく感じた。

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取材をしましたよろずやしずかが、編集後記として感じたことを書いております。取材先の意図とは違うこともあるかもしれませんが、ご了承ください。